NEWS 【生産者インタビュー】笑顔を育む「ちば」のお米 vol.3

自然の恵みいっぱいの土壌が育てた「いすみ米」

いすみ市 渡辺さん

 皇室献上品としても選ばれた歴史がある品質が高い「いすみ米」は、口いっぱいに甘みが広がり、適度な粘りと強いコシがある。夷隅川(いすみがわ)に由来する「夷隅統(いすみとう)」と名付けられたミネラルが豊富な土壌は、自然の恵みの宝庫だった。

ふんわり握られる塩おにぎりは格別。

水と土壌に恵まれた環境

 いすみ米といっても、それぞれの田んぼごとに味や食感、品種も違ったりするのだけれど、水や土壌は他と違うと語るのが60年以上米農家を営む渡辺さん。山からの地下水や、岩や土を掘ってつくった溜池。井戸を掘ったりして、水は豊富だったね。今でも溜池は使っているよ。この地域は粘土質の土壌だし、お米にはあっているのかもね。昔は、肥料も牛を飼って堆肥を作っていたりしていたしね。

米の花咲き具合を確認。

お米づくりの昔と今で違うことはありますか?

 昔に比べて機械の進歩は感じますね。品種も増えてきたし、場所によって味が違う話をしたけれど、川や水源が近いからっていいわけじゃない。他の米農家も場所を変えたら収量も変わったりして、いすみ米とブランド化されているけれど、簡単ではないと感じています。でも、毎年収穫の時は、本当に嬉しいかな。収穫の日に1日で乾燥させて、その日のうちに玄米にするから。そのときの新米は最高だよ。

輝く白米はシンプルに!

 色々な食べ方はあると思いますが、やはり白米のみで食べるのが一番。渡辺さんの奥様に、塩おにぎりときゅうりのお漬物を頂いた。すべてが瑞々しい。本当においしいお米はおかずはいらない理由が、はっきりとわかった。「あとは、お米を炊く水によっても食味が違うので色々ためしてほしいですね。孫たちが来たときも、こっちのお米は美味しいと言ってくれるし」

お米本来の味を知って欲しい

 私達は、昔からこの地で暮らしているから、身近過ぎて、こうした景色(自然)はあたりまえにあったし、いすみのお米を食べてきた。お米は貴重品ではありませんので、もっと気軽に食べて頂きたい。いすみ米の食べ比べや炊き方などを変えて食べて頂いてもいい。身近にある食べ物でこんなにチカラが湧くのは、お米の特徴でもありますから。

お米の魅力を語ってくれた生産者の皆様
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